4.19革命−日韓の現代2

4.19革命は韓国国内の民主化運動ですので、日本では極く一部の人にしか知られていないと思います。私も、7,8年前にたまたま友人の家の近くに墓地があって、案内されて初めて知りました。
どんな革命?
1960年4月19日に行われた大規模な反政府デモ。学生と市民2万人以上が参加。ソウル市を初め5つの都市で戒厳令が発令され騒然となる。死者142名。中心となったのは、高校生や大学生、それに市民が参加。
若者はなぜ立ち上がったか。
その年の3月、李承晩(りしょうばん、イースンマン)が第四次大統領に選ばれるが、この選挙は不正の塊で、これに抗議する集会などがあちこちで開かれる。4月11日、馬山の抗議に参加した高校生の死体が発見されたことから、一挙に反政府活動が高まり、4月19日、ソウルで大学生が中心に立ち上がる。市民も同調。
*ちなみに、3年前に語学留学した高麗大学はその時の中心大学で、前日の18日に大集会を開きそれが19日のデモにつながったということで、「4.18革命」と呼んでいる。「4.18記念館」を創り、当時の写真などと共に革命の経緯が紹介されている。
李承晩大統領は退陣
4月25日には、教師たちによる大規模なデモが行われ、ついに26日、大統領は退陣声明を出す。

☆この革命はとりわけソウルの市民にとって重要な出来事であり、墓地には今も多くの市民が家族づれで訪れています。墓石には犠牲になった学生や市民たち全員の名前が刻まれています。友人は「この人たちのお陰で韓国の民主化が進んだ」と語りました。
では、1945年の解放以後60年までの15年間、韓国の政治がどのように行われ、人々の暮らしはどのようなものだったのでしょうか。次回はその辺りを探ってみましょう。

☆ところで、この15年間の大統領は誰と誰だったかご存知ですか。