永久政権へ

 維新憲法といわれる新しい憲法は、
  ●統一主体国民会議を新設、この会議による間接選挙で大統領を選出する
  ●大統領の任期の延長、重任の規制条項なし
 という大統領権限を無制限に近く強化して、永久独裁体制を狙ったものでした。
 それまでの憲法では、李承晩の長期独裁に懲りて、三選禁止をうたっていました。朴大統領は、1967年に2期目の当選を果たしており、4年後の71年で任期満了となります。そこで、69年に1期だけ重任を可能にするという改正を行い、国民投票で65%の賛成を獲得して、71年の選挙では三選を果たします。
 そして半年後の10月に永久政権を可能にする体制づくりを行ったのです。大統領は完全な自由を手に入れたわけです。