朝鮮を植民地にしたのはなぜか−日韓の近現代No.8

 雪のひとひらもなくクリスマスが過ぎましたね。

 さて、中断しましたが、歴史の勉強を続けましょう。
 
  「(日本は)なぜ侵略なんかしたのでしょう」 

 これは、この勉強を始める時にメグさんから出された問いです。
 このことを考えたいと思います。
 
 日本は、1976年に朝鮮に開国を迫り、その後、多くの商人が出かけて行き大きな利益をあげます。そのために朝鮮の経済を混乱させ、農民は貧しくなります。怒った農民たちが「甲午農民戦争」を起こして日本人を追い出せ、と政府に迫ります。
 やがて日本人だけでなく清国やロシアなど列強などの侵略に反対する東学思想に支えられて、全国規模の民衆反乱に発展します。西欧思想に対する東(ヒガシ)です。

 日本はこの民乱を鎮めるとの大儀をもって、朝鮮に出兵(1894年6月、6000人の大部隊を派遣)、結局「日清戦争」に発展して行きます。

 
<日清戦争>は...

出兵の年の8月に日本側からの宣戦布告で始まり、11月には清国から講和の申し入れがあり、最終的には翌年4月の日清講和条約(下関で行われたので下関条約ともいう)で決着しました。

 日本は、終始軍事力による威圧を加えることによって、以下の戦果獲得に成功します。
  ① 長年続いた清国の朝鮮支配を止めさせること
  ② 初めて領土獲得(遼東半島、台湾、ぼうこ列島)
  ③ 軍費の賠償金(銀2億両)の獲得、など

 朝鮮を植民地にするための第一段階として、長年朝鮮を従属国としていた清国の手を引かせたわけです。そして第二段階が20年後に起こるロシアとの戦争、日露戦争です。

 朝鮮を手に入れるために、中国とロシアを相手に二度も戦争をしたのです。
 日本国民も大きな犠牲を払いました。多くの家族が破壊され、餓えに苦しみました。
 
 日本政府は、なぜ、そうまでして朝鮮を欲しがったのでしょうか。
 みなさんは、どう思いますか?