初雪 (チョッヌン)
天気予報によると、明日あたり初雪が降るとか。降れば40年ぶりのホワイトクリスマスになるそうです。そう、もうクリスマスなんですね。このページは2週間もご無沙汰してしまって… ごめんなさい。
ご無沙汰ついでにちょっと寄り道しちゃいます。
今週は「冬ソナ」完全版が再放送でされていますが、見ていらっしゃいますか?
このドラマは何故いつまでも多くの人の心を惹きつけるのでしょうか。もちろんヨン様やヨンハ様の魅力もあるけど、それだけではないような気がしますね。
私見を言わせていただけば、ドラマ全体に溢れている『ロマンティシズム』の魅力ではないかと思っています。日常ではなかなか味わえないロマンティックな感覚、とくに最初の数編には恋のキッカケが清清しいロマンティシズムを湛えて描かれます。
主人公の二人がはっきりとお互いの思いを確認するのが、初雪の日の出会いです。約束もしていないのに初雪に誘われて湖の近くの並木道で出会います。一緒に雪だるまを作り、ファーストキスをかわす大事なシーンです。
このようにドラマでは雪が大事な役割を担っています。チュンサンが事故に遭うのも大晦日の雪の夜でした。
ところで、この「初雪で出会う」というのはドラマの演出かと思っておりました。ところが韓国人の友人に確かめたところ、この「初雪のデ−ト」の習慣は、韓国では若者の間で極く普通に行われているものだそうです。
友人も独身の頃、初雪のデートを経験したそうです(きっと何回も)。初雪が降ったら、○○で逢おうと約束するのだそうです。時間は初雪次第ということです。雪は気まぐれで降ってきたかと思うと止んでしまったり、雨に変わったりしますから、行くべきか行かざるべきか悩むそうです。夜中の内に降って、朝になって気がついた時はガッカリ。日本に来てからも雪の夜に今は夫になった彼と二人で雪にぬれたそうです。
なかなかロマンティックな習慣ですね。このような韓国人の心の中にあるロマンティシズムが韓流ドラマを生み出したのかも知れません。そして多くの人の心をつかんでいるのでしょう。
さて、明日はチョッヌンが降るでしょうか。