食習慣−ミッパンチャン

●今日も食べ物に関することです。
 初めて韓国に行ったとき、食堂で焼肉を注文したら、キムチからはじまっていろいろな副菜の小皿が10皿ほども並んだので驚いたことがあります。みなさんの中にも経験された方がいらっしゃるでしょう?しかもこれらは何回でもお替りができるので嬉しくなりますよね。
 
●18日の写真をクリックすると食卓の写真が出て来ます。(紙焼き写真をデジカメで撮りなおしたのでピンボケになってしまって済みません。)
 これは、ソウルの伝統食堂で食べた朝定食です。並んでいるのは、
     白菜キムチ
     水キムチ(薄切り大根に梨などいれた、食べるというより汁を飲むもの、食欲を出す
          ための夏の食べもの)
     小魚をゴマ油で炒めたもの
     トラジ(ききょう)の根のコチュジャンあえ
     青菜やもやしをゆでたもの
     にんにくの酢漬け
     ムクというドングリや緑豆の粉を固めたもの
     エゴマの葉の醤油漬け
     青唐辛子の味噌漬け
     焼き海苔              など。
 これらは、ミッパンチャン(基本の副菜)といわれる常備菜で、種類は少しずつ変わりますが、各家庭でも常備しています。
 
●家庭では、これらの常備菜の他にその日に作った煮物とか炒め物、焼き魚などが1品、生野菜(庭で取れた生の青唐辛子など)、それに汁物とご飯というのが日常の食事です。特に汁物が好まれていて毎食必ずつきます。甘い味噌味であったり、時には辛みそ味で、具は青菜や豆腐、ナスなど。と、これは私がホームステイをした時の様子です。
 
●しかし、常備菜を常備しておくという習慣は、韓国では一般的に行われているようで、大体一週間に1回じっくり時間をかけて料理して冷蔵庫に保管しておくということです。主婦には好都合な習慣ですね。とくに働く主婦には有難いでしょう。帰りが遅くなっても何とかなる、というわけで。
 
●韓国では極く気軽に食事に客を招きますが、これも常備菜のお陰でしょう。「箸を一つ増やすだけだから、いらっしゃい」と言って食事に誘うそうです。

●主食がお米であることや箸を使うことは、日本と変わらないのですが、微妙に違う習慣があるのが面白いことです。

●食習慣に限らず、似ているようで違いがある、違うようでよく似ているというのが、韓国と日本ですね。これからもその関係を楽しみたいですね。
 みなさんの気がついたことがありましたらぜひ教えてください。