キムジャンの季節

 meteorさん、素敵な言葉をありがとうございます。
 ひさごんさんのPCもハングル表示ができるようになったようですね。
 なのに、このページにはハングルが書けなくて残念です。
 さて、早くも立冬(11月7日)ですね。今年は、台風や地震の被害に遭われた方も多く、そうした方々にとって、冬の到来はさぞ恐ろしく不安なことでしょう。心よりお見舞い申し上げます。
 ところで、韓国ではこの立冬前後の数日間に冬の間中に食べるキムチを漬ける習慣があり、キムジャン(キムチ漬け)といわれています。家ごとに大きな甕に何本も漬けこんで、地中に埋めておき、順々に取り出して食べます。大きな甕なので下の方のを取り出すのは背の高い男の仕事になっているそうです。
 白菜をまず塩漬けし、その白菜の葉1枚1枚の間に小エビの塩辛やコチュジャン、松の実、その他いろいろなものを挟んで漬け込むのですから、大仕事で、近所の人たちが互に手伝い合って漬けるそうです。一番大事な冬支度かも知れません。何しろ韓国人はキムチなしには生きられない、というほどキムチを欠かすことができないのですから。
 今ごろ韓国の市場には白菜が山のように積み上げられ、「今年のキムジャンはいつにする?」という会話があちこちで交わされていることでしょう。
 もっともこのごろはキムチッコというキムチ専用の冷蔵庫が出来ていて、それで温度調節をすればいつでもちょうどよい発酵状態のキムチが食べられるようになったそうです。キムジャンの習慣にも変化があるかも知れません。
 いづれにしろ、ソウルの緯度は日本の東北地方と同じぐらいで、冬はマイナス10〜15度が普通という寒さですからいろいろな冬備えに忙しい日々が続くでしょう。