閔妃暗殺について

 10月になりました。間もなく8日になりますが、この10月8日の未明に、朝鮮王朝最後の王、高宗の妃である閔妃(みんび)を日本軍が暗殺する、というとんでもないことがあったことをご存知ですか?今からわずか119年前の1985年のことです。
 なぜ妃を暗殺したのか。そのことは今年90歳のノンフィクション作家、角田房子さんの書かれた労作『閔妃暗殺』に譲ることにしますが、この事件をほどんどの日本人は知らない、ということが問題ではないか、と私は思っています。
 一方韓国人は全員くわしく知っています。歴史の教科書にも出ているし、それこそ小説、映画、劇、TVドラマ、オペラなどで繰り返し作られ、上演されるからです。日本でも「忠臣蔵」がいろいろなものに繰り返し創られるのと似ています。
 私が、2年前に語学留学でソウルに滞在していた時にもTVドラマをやっていて、人気を博していたことを覚えています。
 閔妃は細く華奢で、美しく、聡明な女性であり、王の高宗はもっぱら妃の意見に従っていたといわれます。ドラマの主人公としての要素をたくさんもっていた女性だったようです。オペラにまで創られるのはそういうことも原因しているのでしょう。
 しかし、問題は、この事件に限らず、日本がやった悪いことを私たちはほとんど教えられていないということです。ですから、自分で勉強しなければ、と私は思っています。
 というわけで、明日は、生活クラブで行われる「近現代史講座」に出かけます。善方さんという高校で歴史の先生をしていた方がボランティアでお話してくださいます。わかりやすくてとても勉強になります。関心のある方は、http://club-urawa.main.jp/ をご覧ください。