2005-06-26から1日間の記事一覧

今韓国では、

朴正熙批判が盛んに行われているようです。確かに「奇跡が行われるには陰の部分がある」(スエンさんのおっしゃる通り)。しかし、私服を肥やすことなく、国のために働いた偉い指導者であった、と今、私は考えています。

セマウルの歌

というのがあるそうです。「みんなで早起き、みんなで働こう、それはいいことだよ」というような面白い歌詞で、これも朴大統領が作ったものだそうです。率先して歌って見せたそうです。

それでも

この運動には、朴大統領の「国を豊かにして、みんなが飢えないような社会を創りたい」という情熱を感じます。 朴大統領自身、貧しい農家の息子として生まれながら、努力して学校を卒業、「師範学校」を出て教師をやり、さらに成績のよいものには無料で入学さ…

前回紹介した

植村氏の批評によると、農民を豊かにする上では「さほどの効果はなかった」。為政者側が、農民の意識を変えようという意図で行った「精神運動」に過ぎない、と。 こうした一面もあり得るだろう、と私も推測します。

意図は素晴らしい

これは私の推測ですが、こうした運動の場合、鍵は「指導者」にあると思われます。実力もあり、リーダーシップもある指導者が本当に村人たちのことを考えながら実行していけば、うまくいくし村人も喜んで参加するでしょう。 しかし、そうでない場合、或いは労…

村で尊敬を集めている人

を選んで「セマウル指導者」にしました。この指導者が中心になって、例えば村人に道路作りをさせたり、それまでは井戸を使っていたところへ、水道の設備を作らせたりしました。 セメントや水道管などの費用は国が出し、労働力は村人が提供するというやり方で…

長い間農村では

農閑期になると集会所などに集まってバクチをやる習慣があって、バクチに負けて農地を獲られるとか、いろいろな騒ぎがあったそうです。 朴大統領は、こうした農民たちに自分たちで自分の村を近代化する、という意識を持たせようと考えたということです。

日韓の現代10 セマウル運動

ひさごんさんから、セマウル運動について質問があったので、ソウルの友人に電話で聞いてみました。本では見つけられなくて。