その他に

朴大統領の施策として有名なのが、「セマウル運動」です。セマウルとは韓国語で「新しい村」という意味ですが、農民の意識改革によって農村を近代化しようという運動で、1970年に提唱されました。「勤勉、自助、協同」をスローガンとして、生活水準を向上させようということで低利の融資などを行いました。その結果、わらぶき屋根の農家はスレート製のカラフルな屋根に変わり、道路の舗装も進みました。
1976年の政府の広報資料『今日の韓国』には、その成果が次のように宣伝されています。
「数百年間貧困と無気力に陥っていた韓国の農村地帯では、いまや現実そのものの奇跡が起こり、すべての村落は新たな活力と建設意欲に満ちあふれている」