“親日糾明”に6割以上が賛成

 Toppokkiさん、ひさごんさん、早速コメントの書き込みをいただき有難うございます。 
 今韓国で、“親日派を糾明する”という動きが広がっていることはご存知かと思います。コメントの期待に応えられるかわかりませんが、今日はこの話題をとりあげたいと思います。
 この動きというのは、1910年から1945年まで続いた日本による植民地支配に対して主導的に協力した「親日行為」の資料を探し、保存しようというもので、今年3月にそのための法律が可決され、来る9月23日から施行が開始されることになっているというものです。
 「冬のソナタ」などドラマや俳優への好感度の高まりと共に韓国への嫌悪感を急速に減らしている日本人には意外な展開に思えます。現大統領のノムヒョン氏は「過去に拘ることなく、共に未来を創ろう」と明言し、文化交流を活発に進めているというのに、今更どうして?と私たちにはわけのわからない状況です。
 今回の法律は今の日本に向けられたものではなく、日韓関係を損なうものではないということです。矛先は、解放後に権力の座についた親日権力者に向けられていて、『(日本からの独立を目指した)闘士たちと子孫は解放後も貧しく、親日の先頭に立った人たちは指導層として権勢を振るい、愛国者とその子孫を迫害した』という理由です。民族主義を重視したノムヒョン政権が、新しい国づくりのために「過去の清算」が必要ということで政策課題に取り上げていると見てよさそうです。
 問題は、この方針に多くの韓国国民が賛成しているという事実です。8月15日の独立記念日に行われたノムヒョン大統領の演説には62%が賛成したとの調査結果が出ました。これは、親日権力者への不満やしこりが今なお韓国民の中に根強く存在している証拠と言えないでしょうか。独立を阻止され、植民地としての辱めを受けることで、韓国民の心に残された傷の深さは、私たちには計り知れないほどのものがある、ということを物語っているのではないでしょうか。
 ヨンさまやパク・ヨンハの心にもこうした思いが全くないとは言えないかも知れない…、冷や水を掛けるようでごめんなさい。末永い交流をとの願いから、つい、書きました。