なぜ射殺されたのか?

 朴大統領の独裁ぶりが酷くなって、反政府活動が活発化しており、そのことを憂慮したキム部長が犯行に及んだとされています。また、同じ治安機関である大統領警護室との確執も原因と言われています。というのは、この時同席していた警護室長のチャ・チチョルも銃殺されたのです。チャ室長は大統領のいわばイエスマンで、そのために大統領の独裁ぶりに拍車がかかることに危機感をもったから、と。
いずれにせよ驚くべき大事件で、日本でも大きく報道されました。私も当時は事の真相がつかめないまま、ただ韓国とは恐ろしい国、野蛮な国だという印象をもったことを記憶しています。

 大統領の功績は、これまで韓国で高く評価されてきましたが、ここ2,3年は、むしろ陰の部分を明らかにしようとする動きが盛んで、そうしたドキュメントがTVでも放映されているそうです。目的のためには手段を選ばず、ということだったようで、当然犠牲者も多かったでしょう。次回は、その辺りを探ってみたいと思います。