1979年10月26日

今から26年前に遡ります。この年の10月26日の夜、韓国の国民、否世界を驚かせた事件が起こりました。“漢江の奇跡”と言われた未曾有の経済成長を実現し、韓国の近代化を進めた大統領、朴正熙が宴会の席で射殺されたのです。それも同じ慶尚北道出身で、側近中の側近であった中央情報部(KCIA)の部長であった金戴圭(キムジェギュ)に射殺されるというショッキングな事件です。大統領は63歳、就任後18年でした。
27日には非常戒厳令が布告され、金部長は7ヵ月後に処刑されました。
当時中学生だった韓国人の友人が、「あの時は父を失ったような真っ暗な気持になった。韓国はどうなるのだろうと不安になった。」と言っていました。恐らく国民の多くがそう思ったことでしょう。